富谷ソーラーパネルポテンシャルマップ

ポテンシャルの推計方法

太陽光発電ポテンシャル推計は、以下の方法で行いました。

1 日射量の推計

本市全域における年間日射量を解析しました。日射量の解析は、全天日射量(直達日射量と散乱日射量)を対象に、地形や建物等の周辺状況を考慮して建物データごとに年間日射量を推計して行いました。

2 システム容量の 推計

設置可能なシステム容量は、以下の計算式を用いて推計しました。推計の対象建物は建築面積50m2以上の建物とし、建物は全て南向きとしています。

設置可能システム容量[kW]=建物面積[m2]×設置係数÷kWあたりパネル面積[m2/kW]
※設置係数=0.48
kWあたりパネル面積=10[m2/kW]
(出典:環境省 令和元年度再生可能エネルギーに関するゾーニング基礎情報等の整備・公開等に関する委託業務報告書(REPOS)より)

3 年間発電量の推計

1、2の推計結果から、REPOSの太陽光発電ポテンシャルにおける算定方法を参考に、以下の計算式を用いて年間発電量を推計しました。
年間発電量[kWh/年]=システム容量[kW]×日射量[kWh/m2・年]×損失係数÷日射強度[kW/m2]
※損失係数=0.73

 日射強度=1[kW/m2]
(出典:NEDO 太陽光発電導入ガイドブック)

4 年間CO2削減量の推計

また、年間CO2削減量は以下の計算式を用いて推計しました。

年間CO2削減量[t-CO2/年]=年間発電量[kWh/年]×CO2排出係数[t-CO2/kWh]

※CO2排出係数=0.000457[t-CO2/kWh]
(出典:東北電力 調整後排出係数(R2年度実績))

5 電力量料金削減額の推計

3の年間発電量の推計結果から、太陽光発電の自家消費による電力量料金の削減額を、東北電力の電力単価を用いて以下のように推計しました。

<住宅用(システム容量10kW未満)>
年間電力量料金削減額[円/年]=発電量[kWh/年]×自家消費比率30%×電力量料金単価[円/kWh]
※電力量料金単価=電力量料金29円71銭/kWh+再エネ賦課金1.40円/kWh
(出典:東北電力 従量電灯B(一般家庭向けプラン))

<業務用(システム容量10kW以上)>
年間電力量料金削減額[円/年]=発電量[kWh/年]×自家消費比率30%×電力量料金単価[円/kWh]
※電力量料金単価=電力量料金31円77銭/kWh
(出典:東北電力 業務用電力(高圧受電の業務向けプラン))

6 余剰電力売電収入の推計

また、太陽光発電の余剰電力の売電による売電収入は、売電単価から以下の計算式を用いて推計しました。

年間余剰電力売電収入[円/年]=発電量[kWh/年]×余剰売電比率70%×売電単価[円/kWh]
※10kW未満(住宅用太陽光発電)の売電単価=16円/kWh
 10kW以上(事業用太陽光発電(屋根設置型))の売電単価=12円/kWh
(出典:経済産業省 調達価格算定委員会 令和5年度以降の調達価格等に関する意見)

7 電気代節約額の推計

5、6の推計結果から、太陽光発電による電気代の節約額を推計しました。節約額は、自家消費による電力量料金の削減と余剰電力の売電収入を合計して推計しました。

電気代節約額[円/年]=年間電力量料金削減額[円/年]+年間余剰電力売電収入[円/年]

太陽光発電ポテンシャルマップの注意事項
太陽光発電のポテンシャルは、一定の条件を設定して推計した結果となっています。
建物状況は使用した地図データの作成時期(2007年から2008年にかけて整備)や精度によるため、最新の状況が反映されているものではありません。
日射量や発電量は解析度5mのDCMデータを使用しています。本解析では、ポテンシャル推計で対象とした建物面積50m2以上の建物については、高さの解析精度がある程度担保されていますが、一部の建物が密集する場所などでは正確な高さデータの表現が困難な場合があり、実際の日射量や発電量と差異が生じる可能性があります。