富谷市が目指すゼロカーボン社会

富谷市では、2050年ゼロカーボン戦略を策定しています。

二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが増加し、地球温暖化が進んでいて、人間の生活や自然の生態系などに様々な影響が出てきています。この状況の中で、富谷市では地球環境に貢献するまちづくりを進めており、2021年2月に、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ」を宣言し、「富谷市2050年ゼロカーボン戦略」を策定しています。脱炭素社会の実現に向けた各種の実証事業の実現、環境教育や普及啓発を進めていきます。

  • 「富谷市2050年ゼロカーボン戦略」を推進しています。

    富谷市では、2050年の温室効果ガス排出量実質ゼロに向けて具体的な数値目標を掲げています。今後の市内の対策の必要量としては、2030年に72千t、2040年に138千t、 2050年に198千tの温室効果ガス排出量の削減が必要であると試算を出し、この実現に向け様々な取り組みを展開していきます。

  • 2050年のゼロカーボンを実現するために13の戦略を策定。

    富谷市では2050年のゼロカーボンを実現するために13の戦略を策定しています。この戦略に基づき、持続可能な未来の実現を目標に、市民・事業者・行政が力を合わせて実現・検討を進めることが重要となります。市では、目標管理のための指標を設定し、定期的に進捗管理を行いながら、目標を達成するための施策を展開していきます。

    [市全体での取り組み]
    戦略1 太陽光発電の導入をより促進するために、市保有の未利用地などを中心に大型の太陽光発電を導入する
    戦略2 太陽光発電のポテンシャルの79%を占める農地を活用し、営農と両立したソーラーシステムシェアリングを進める
    戦略3 公共施設などを中心に、PPA※1 事業による自家消費型の太陽光発電の導入を促進する
    戦略4 避難所などの防災拠点施設を対象に、太陽光発電と蓄電池による自立分散型システムを導入する
    戦略5 これまで取組んできた再エネ水素サプライチェーンの構築を市内全域に普及していく
    戦略6 EV充電のインフラ整備の促進と、再エネを活用した水素ステーションの整備をおこなう
    戦略7 市内の再エネの購入・販売や、市外からの再エネの購入をおこなう地域新電力を新たに設立する

    [各部門 での取組み ]
    戦略8 産業部門において、脱炭素燃料の利用、再エネの最大限導入、RE100電源※3 の購入などを促進する
    戦略9 業務部門において、省エネ性能の高い設備・機器の導入や、ZEB※4・BEMS※5 の導入を促進する
    戦略10 家庭部門において、再エネや省エネ設備の導入などによるZEH化※6 を進める
    戦略11 運輸部門において、乗用車のEV・FCV化や公共交通機関などの脱炭素化を促進する
    戦略12 市民への脱炭素化に向けた取組みの普及啓発を継続的におこなう
    戦略13 CO2の吸収源対策としての森林等の適切な保全・土地利用に努める

※1 PPAとは、電力需要家が保有する敷地を事業者に提供し、事業者はその敷地を利用して無償で発電設備を設置・運用し、発電した電力を需要家が購入する事業のことです。
※2 ZEFとは、工場において省エネを進めるとともに再エネ導入による創エネによって、消費する年間のエネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指した工場のことです。
※3 RE100電源とは、再エネ由来電力100%の電源のことです。
※4 ZEBとは、建物において省エネを進めるとともに再エネ導入による創エネによって、消費する年間のエネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指した建物のことです。
※5 BEMSとは、建物のエネルギー使用状況を見える化し、空調や照明設備等を制御することで電力消費量削減を図るエネルギー管理システムのことです。
※6 ZEHとは、住宅において省エネを進めるとともに再エネ導入による創エネによって、家庭で消費するエネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指した住宅のことです。