令和6年8月17日(土)、イオンモール富谷内で、さまざまな体験を通して、カーボンニュートラルについて学べるイベント「楽しみながらゼロカーボン!」を開催しました。本イベントはイオンモール富谷をはじめとしたさまざまな企業・団体の協力を得たことで実現したものです。
今回は、環境にやさしいゼロカーボンの取組について市民の皆さんが楽しく学ぶ様子をご紹介します。
さまざまなクリーンエネルギーがまちの新たな未来を創る!
「楽しみながらゼロカーボン!」は、未来を担う子どもたちをはじめ、より多くの市民の皆さんに、富谷市が行っているゼロカーボンの取組について知ってもらおうと開催されました。会場にはさまざまな展示が行われ、来場者の多くが「どの展示から見てみようかな」と、心を浮き立たせていた様子が印象的でした。
会場1階には、宮城交通・富谷市が連携して運行している水素燃料電池バス(以下、FCバス)を展示。このブースには、特に家族連れが多く訪れ、FCバスの説明や、次世代エネルギーとして期待されている「水素」エネルギーについて宮城交通より説明を受けていました。また同時に試乗走行も実施。試乗を体験した方々からは、「エンジン音がしないのでとても静か」「市内を走行している場面を見たことはあるが、実際に乗車するのは初めて」といった声をいただきました。
さらにFCバスの隣のブースには、富谷市の公用車として採用されている電気自動車(以下、EV車)も展示。環境にやさしいエネルギーを活用した、さまざまな取組を実践していることを紹介しました。
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走行中にCO₂や大気汚染物質を排出しない、環境にやさしいEV車も展示した。
CO₂の“見える化”を実施することで、ゼロカーボンの重要性を学ぶ
店舗の2階では、うちエコ診断、リフォーム相談、発電体験コーナーなどを設置。
うちエコ診断では、各家庭の電気・ガスなどの光熱費などの情報をもとに、各家庭のCO₂排出状況の見える化を実施しました。来場者は、自分の家のどのような場面でCO₂が多く排出されているのか気づき、またCO₂排出量の平均的な家庭と自宅とを比較して驚いている様子でした。さらに、診断結果をもとに各家庭のライフスタイルに合わせたオーダーメイドの省エネ・省CO₂対策の提案を行うなど、隣接するリフォーム相談ブースと並んで、住環境の省エネ化を推進するイベントとして人気を集めていました。
子どもたちに人気だったのは、発電体験コーナーです。自分の力で電気を生み出し、電車模型を走らせる体験ができるこの展示では、「自力で発電して、電車型模型を動かすのは大変だった」という声があったように、子どもたちが電気を作り出すことの大変さ、エネルギーの大切さを学ぶきっかけへとつながったようでした。
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電気の力を可視化し、エネルギーの大切さについて親子で学べるコーナー。
またこのほか、同階の書店では子供の自由研究などに役立つ「科学に関する本題集合!」の特設コーナーを設置、3階スペースにはEV車の試乗・給電体験ができるコーナーを設けるなど、まち全体でゼロカーボンに取組む意欲を高める、さまざまな展示が行われました。
各企業・団体と自治体、そして市民が集い、ゼロカーボンについて理解を深めた今回のイベント「楽しみながらゼロカーボン!」。今後も富谷市では、皆さんと力を合わせながら、2050年までにCO₂などの温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指し、たくさんの笑顔が生まれるまちづくりを進めていきます。