「富谷宿」の開宿から400年以上の歴史があるしんまち通りを会場に、毎年、マーチングエコーズやよさこい踊りなどのパレードを披露し、まち全体が熱気に包まれる「富谷宿街道まつり」。子どもが遊べる縁日コーナーや、江戸期の銘茶「富谷茶」を振る舞う店などが軒を並べる中で、富谷市は昨年に引き続き、今年も市内のゼロカーボン普及啓発を目指し、「ゼロカーボンブース」を出展しました。
今回は、富谷宿街道まつりの中で、市民の皆さんが楽しくゼロカーボンについて知識を深めていく様子をご紹介します。
まちの将来を担う子ども達へ、次世代エネルギー「水素」の可能性を伝える
富谷宿街道まつりに出展したゼロカーボンブースでは、「水素エネルギー」をテーマとし、燃料電池自動車(以下、FCV)の展示や子ども向け実験工作体験コーナーなどを設けました。
実験工作コーナーでは、FCVの仕組みを学べる「水素カー実験」、水の電気分解を行う「実験工作体験」などを実施。FCVや体験コーナーに興味を持ってくれた、多くの子どもや家族連れの来場者がブースを訪れ、賑わいました。
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水の電気分解を行うと、水素と酸素が発生することを学べる体験コーナー。
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実験工作体験では、富谷市少年少女発明クラブのメンバーに、スタッフとして参加してもらった。
小型のFCV模型を、水素と酸素の化学反応によって発電した電気エネルギーを利用して動かしてみるなど、さまざまな体験を通して、ゼロカーボンの未来を切り拓く可能性を持つ次世代エネルギー「水素」に触れた子どもたちは、とても興味深そうにその技術について学びを深めている様子でした。
また実験や工作に参加してくれた子ども達に協力をお願いし、富谷市が実施している水素事業の認知度や、今回の体験を通して水素エネルギーに対する理解が深まったかどうかについてを確認する、アンケートに回答してもらいました。
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「水素エネルギーのはたらきについてよくわかりましたか?」という質問に対しては、86.6%の子どもが「わかった」と回答。
体験に参加し、アンケートにも回答してくれた子ども達の中から先着50名の方には、バンブー素材で作られたオリジナルのマイボトルもプレゼント。
ゼロカーボンブースを訪れた約200名の来場者に向けて、富谷市が推進している水素事業をはじめとしたゼロカーボンの取組についてPRを行うことができました。
2024年に開催された「富谷宿街道まつり」は、あいにくの雨模様であったにも関わらず、宿場町であった当時の賑わいを思い起こさせるほどの盛り上がりを見せました。
本市では2050年までに、オールとみやの力で二酸化炭素の排出量を「実質ゼロ」にすることを目指し、今後もさまざまなイベントに参加し、ゼロカーボンの普及啓発活動を推進していきたいと考えています。