二酸化炭素などの温室効果ガス排出量の削減を加速する取り組みとして、国が推進している「デコ活」をご存じでしょうか。脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創るため、ライフスタイルを転換するムーブメントを、国民運動として起こしましょうという働きかけです。富谷市でも実践を後押しする「デコ活宣言」を行い、多くの皆さまに活動への理解と参加を呼び掛けています。
そもそも「デコ活」って何?
どんな意味があるの?
「デコ活」は「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」を、暮らしに浸透、定着させるためにつけられた愛称です。環境省によると、「デコ活」の「デ」は「Decarbonization(デカーボナイゼーション=脱炭素)」、「コ」は「CO2(二酸化炭素)」の意味で、環境に良いことを示す「エコ」の響きも意識。「活」は「生活」や「活動」を意味するものです。
「デコ活」が「クールビズ」のように、暮らしにしっかりと浸透、定着していくよう、富谷市でもデコ活宣言を行って、実践を推進していきます。
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富谷市でも2023年8月にデコ活を宣言し、ゼロカーボンシティの実現に向けた「デコ活」の実践活動を後押ししています。
「デコ活」で推進しているアクションとは?
私たちは何をすればいいの?
デコ活で実践を呼び掛けているアクションは、さまざまあります。家庭でできる具体的なアクションでは、すでに実践できているものや、今すぐに実践できそうなものが含まれています。
例えば「節水」を例にすると、一人ひとりが節水につながる行動を行いますが、加えて節水できる機器を使ったり、給湯器を買い替える時に高効率の機器を選んだりするなど、脱炭素につながる新たな暮らしを支える製品・サービスを選択することも必要です。
そこで、企業など事業者による、このような暮らしを支える製品やサービスの提供・提案についても後押しを行い、国・自治体・企業・団体などで、共に新しい暮らしの実現を目指します。
デコ活が暮らしに浸透していくには
正しい理解、そして実践
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富谷宿街道まつりに出店したとみやゼロカーボンブース。
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アンケート回答者にはエコグッズをプレゼント。
デコ活の浸透には、「皆さんにデコ活を知ってもらい、できる実践から始めてもらうこと」と地球温暖化対策推進委員会事務局の小野寺さんは言います。
そこで行ったのは、富谷市主催の「富谷宿街道まつり」での啓発活動でした。
2万人を超える来場者で賑わった会場の一角で、デコ活を紹介しながら、理解を深めてもらうためのアンケート調査を実施。132名の来場者から回答をいただきました。
調査結果を見ると、残念ながらデコ活の認知度は1割程度。
しかし、「エコバッグを使っている」、「節電を心掛けている」、「マイボトルやマイはしを使っている」などの「デコ活」は、8割~9割の方が実践済みでした。「デコ活」という言葉はまだ皆さんに知られていませんが、既に多くの方が「デコ活」に取り組んでいて、まだの方もすぐに始められそうな取り組みです。
脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る「デコ活」。
スタートしたばかりの活動ですが、一人ひとりがそれぞれの立場で、行動を始めることがとても大切です。
皆さんも出来ると思うことから始めてみませんか?
【関連リンク】
デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)